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恋は盲目
第1章 私の片想い
塾の駐車場で親の迎えを待つ。
私の親は混雑が嫌とかで少し遅めに迎えに来る。
総司君は自転車なのですぐ帰れるんだけどなんだかんだ付き合って少し残ってくれる。
今日も他愛ないこの幸せな時間があって嬉しい。

総司君と話していると私の携帯が鳴った。
親かと思って画面を見たら「慶太」の2文字。
総司君との時間を邪魔されたくないので無視するとしつこく何度もかかってくる。

「友達?出なよ。」

と総司君に言われてしまったので渋々出ることにした。

電話に出てすぐ慶太が「無視すんなよ」とか騒ぐかと思ったけど、落ち着いた声だった。

「あんり?悪いこんな時間に。」

「う、ううん。どうしたの?」

「・・・明日ちょっと話したいことあるから、部活終わった後校門で待ってて。」

これは・・・・今日の昼休みの件についてだろうか。
ただ断る理由もすぐに思いつかずあたふたしてると

「じゃ、明日よろしくっ!」

と言って切られてしまった。

____告白されてしまう。

そう思った。
慶太との関係が終わる。

「どうした?」

総司君が不思議そうに顔をのぞく。

わっ!近いっっ!!///////

今までこんなに近づいたことないよ!

私が自分のことを好きって知ってるから!?

慶太のことが一瞬でどっかへ行った。



「ぃ、いや、友達が明日話あるからって、なんか・・・」

「え、それわざわざ電話で?」

「うん」

「・・・・男だ?」

ギクッ


こういう時正直に言った方が良いのか、そんなんじゃないよと言った方がいいのか、私にはまだまだ経験がなくて正解がわからない。
・・・でももうフられたわけだから気にすることもないか。

「そう、男友達。なんだろ、話って。」

「・・・・・告白されるんじゃない?」


なんとも言えない雰囲気。塾に来た時とはまた別の気まずさ。
絶対「やったな!」とか「付き合っちゃえ」とか言われませんように・・・!


「んーどうかな?違うと思うけど、わかんない。」



曖昧な返事をしたところで迎えの車が見えた。
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