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恋は盲目
第2章 特別な夏休み
自分の力は出し切ったと思う。
後悔はない。
すごく、すごく楽しかった。
皆もやりきった表情でキラキラしている。
高いテンションのままホール前に流れていく。
これから記念撮影だ。
部員とぞろぞろ歩いているとホール前に手を振っている人がいる。
「————総司君!!!!」
思わず叫んでしまった。
私は総司君に駆け寄る。
後ろで部員がきゃいきゃいしている。
「え!え!?ど、どうして??」
「今日がコンクールって友達から聞いて。応援に来た。」
鼻血が出そう。
感動で何も言えずにいると、同じパートの友人の望がやって来た
「部長、イチャイチャするのは後にして下さい。記念撮影に行きますよっ!」
敬語なところがいやらしい。
そして総司君もちょっと照れている。
か、可愛い!
また鼻血でそう!
ポーッとなっている私を望が引っ張っていく。
「ね、あの人があんりの好きな人??かっこいいじゃん!」
手を引きながら望がコソッと耳打ちする。
「でしょ♡」
と意味もなく自慢げに答える。
「なんで慶太に落ちないか納得〜!」
望は爆笑しながら記念撮影用の台に上っていく。