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恋は盲目
第3章 宵花火
花火の打ち上げが終わり、同じ敷地にいた人たちが帰って行って、

今は私達2人だけになった。

まだ、もう少し一緒に居たい。


「家、大丈夫?」


総司君が心配そうに確認する。


「うん、今日はお母さんは仕事でいなくて、お父さんにはお姉ちゃんが家にいるから上手く言ってくれてる。」


ちょっとだけでも長く一緒に居たい。


「総司君の彼女になれて嬉しい。」


ぽそ、とつぶやいた。



「〜〜〜〜!いきなり、は反則・・・!」



総司君の顔が赤くなる。

彼女になれないなら、女友達1番でいいって思ったけど、

「彼女」と「友達」ってこんなに違うんだ。

「彼女」に向ける総司君のこんな顔を見てしまったら「友達」は絶対に嫌だな。


「ふふ、だってそう思ったから。赤くなって可愛い。」


ニコニコしてそう言うと、


「男に可愛いって言っちゃダメって習ってないの?。」


ニッとして総司君の目が光る。


「あんりだって先週あんなに泣いて可愛かったよ。」

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