この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋は盲目
第3章 宵花火
————そう、先週、総司君が告白してくれた時、私は大号泣してしまった。
だって、嬉しくて。
「彼女になってくれる?」
その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなかった。
———————
「嬉しいよ〜〜ってあんなに涙ながしてさ。あれはそそられた。」
サラッと「そそられた」、とか言う。
これも意外な一面だった。
「総司君てSなの?」
恐る恐る聞いた。
「どうかな?あんりが確かめてよ。」
グッと総司君が顔を近づける。
あ、これはキスする?
ぎゅ、と目を瞑る。
・・・・・・・・
ん?10秒ほどたっても何も起きない。
ゆっくりと目を開けると総司君が満面の笑みで私を見ている。
「〜〜〜〜〜〜ひどいっ」
私は顔を真っ赤にして言った。
「だって、目瞑ってプルプルしてるあんりが可愛かったんだもん。ちょっと見惚れてたんだよ。」
「〜〜〜〜総司君はSだと思うっ」
「ははっ。ごめんて。許して?」
ふわっと私の頭を抱えて総司君が唇をつける。
ちゅ・・・・
ほんの少し。ふれた。
「俺もあんりの彼氏になれて嬉しい。」
また唇が重なる。