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恋は盲目
第3章 宵花火

————そう、先週、総司君が告白してくれた時、私は大号泣してしまった。


だって、嬉しくて。

「彼女になってくれる?」

その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなかった。


———————


「嬉しいよ〜〜ってあんなに涙ながしてさ。あれはそそられた。」


サラッと「そそられた」、とか言う。

これも意外な一面だった。


「総司君てSなの?」


恐る恐る聞いた。


「どうかな?あんりが確かめてよ。」


グッと総司君が顔を近づける。


あ、これはキスする?


ぎゅ、と目を瞑る。


・・・・・・・・


ん?10秒ほどたっても何も起きない。

ゆっくりと目を開けると総司君が満面の笑みで私を見ている。


「〜〜〜〜〜〜ひどいっ」

私は顔を真っ赤にして言った。


「だって、目瞑ってプルプルしてるあんりが可愛かったんだもん。ちょっと見惚れてたんだよ。」


「〜〜〜〜総司君はSだと思うっ」


「ははっ。ごめんて。許して?」



ふわっと私の頭を抱えて総司君が唇をつける。


ちゅ・・・・

ほんの少し。ふれた。


「俺もあんりの彼氏になれて嬉しい。」


また唇が重なる。
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