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第3章 宵花火

花火の打ち上げが終わって１時間くらいたったと思う。

私達は今キスをやめられないでいる。

最初はほんの軽いキスだった。

ちゅ、って。

私の心臓の音、たぶん総司君には聞こえている気がする。


何度もそんな軽いキスを繰り返していると、

今度は唇を重ねている時間が長くなった。

舌は入れていないからただ重ねているだけなんだけど、

総司君の匂いとか、体温とかを感じて興奮してしまう。


そのキスも何度目かで舌が入ってきた。


最初、ぬ、として、『ん？これ気持ち・・・悪い？』

そう思って口を離してしまった。


どうなんだろうと思って、もう一回自分からキスをした。

集中して、総司君の舌を感じる。

すると、今度は自分ではコントロールできない感覚が沸き起こってきた。



ムズムズするような、なんとも言えない感覚・・・




あ、私感じてる。