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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
「いじわる」
少し寂しそうな声でエリン先生はそう言うと、私を抱き締めている腕がギュッと力強くなり、俯いてた顔を上げて振り返ろうとした私を止めるように耳を甘噛みするから。全身がもう過敏になってしまう。
「な、」
何がいじわるなのか、聞き返そうとする意志は、襲い来る熱に呆気なく呑まれて上手く喋れない。代わりに出そうな喘ぎ声を堪えるのに必死で、頭もうまく回らない。
「しかこさんは僕がどれだけしかこさんだけを好きか知らないからそんなこと言えるんだよ」
体が震え出す、心にも躯にも麻薬みたいに広がる言葉が、私のすべてを簡単に掻き乱していく。私も先生が大好き。誰よりも好き。本当だったらいいのにな、私は私に自信が持てない。涙が溢れた。エリン先生を信じてたい。でも言葉はいつだって空気にとけて消えていくの。想いはその瞬間を生きてるだけで永遠ではないの。
だからこそ。怖くてもっと求めて、そんな自分に絶望する。