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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
今までエリン先生にだって打ち明けなかった最後の秘密は、彼女の心の奥底に封印してきた、一番弱い部分で。誰も触れられない。
「おねぇちゃ、いなく、…ったら、わたしは」
もう生きてはいけないです。声にならない声は、そう聞こえた。でも頭ではわかっていて、二人は家族で姉妹で女の子同士で。だから誰にも言えず、一人で抱え、もみ消すように隠して来た。それでも一緒だから、幸せと思えた。
「どうしたらいいの」
どうしようもない悲痛な叫び。完全な闇の中で何もわからない恐怖。彼女が頼れるのはエリン先生しかいない。