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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
「『愛されたい、愛されたい』。哀しいからだよね。じゃあ『愛したい』は?華也ちゃんに出来ることだよ」
「ダメ、愛しちゃ、ダメ、」
「そんなことないよ。愛する心は綺麗だよ。華也ちゃんの気持ちから『愛したい』を消さなくていいんだよ」
エリン先生に抱かれたい、とまで言われても。先生はまるで動じてもいないどころか、次々に彼女の心に入っていく。やっぱり私は未熟。思いきりうろたえてしまった。
「お姉ちゃんが困る。お姉ちゃんに嫌われる。コワい、コワい、コワい!」
「どうして?華也ちゃんはいい子だよ。お姉ちゃんを困らせるためじゃなくて、想いを伝えたいだけだよ」
「コワいぃっ!」
「でも愛してる気持ちは消えないでしょ。華也ちゃんが苦しんでたり哀しんでたりするのは、お姉さんだって嫌なはずだよ。華也ちゃんを心配してくれてるでしょ」
時々、ここに来る時も一緒に付き添ってくれて。いつも彼女のことを心配していたお姉さん。
「華也ちゃんのこと、きっと大好きだよ」
「でも、もう違う!!あの人と結婚してしまうゥっ!」
「違う?どうして?結婚しても家族が増えても、お姉さんが華也ちゃんを好きな気持ちはかわらないよ。今までと同じなんだよ」
姉妹だから、という形が今まで彼女を苦しめた事実でも。姉妹だから、その形は結婚しても変わらない。
「お姉さんが他の誰かのこともたくさん好きになっていっても。華也ちゃんとの繋がりは変わらないよ」