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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
変化に対応できないことへの恐怖。何もかも絶望してしまうヒステリックな闇を、ほんのりと照らして先生は言う。
「お姉さんをこれからも愛してあげてね。幸せであるように」
何も悪くなんかないから。素敵なことだから。もっと愛していいのだ、と。
彼女をがんじがらめにしてしまった鎖を、静かにほどいて。相手を想う気持ちを解き放つ。
「……い、いの?」
「自分を傷付けても、お姉さんは喜ばないよ。お姉さんが一番安心出来るのは、華也ちゃんも笑ってる時だよ」
愛することは罪ではなくて。愛を表現するやり方を、相手に合わせて考えなくては愛にはならないけれど。
「お姉さんも華也ちゃんも幸せでいられる方法を、ゆっくり探していこうね」
焦らずに。一緒に。心配はいらない。