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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
先生がちょくちょく私の部屋に来るのは日課になってました。むしろ毎日ご飯を食べに来てくれてもいいのですが、先生なりに気を使うみたいでちょくちょくです。
その日も勤務を終えて二人で帰ってきました。玄関に入って完全に二人きりになるなり、エリン先生はさっきの続きといわんばかりに抱き締めてキスをしてきました。
違いますよ?いつもはそんながっついたりしてないですよ?
言わば不意打ちです。いつになく濃厚で深いキスに目眩がしちゃいます。
「あんまり、恐いこと言わないでね」
やっと離れた唇がそう呟いたけれど、何のことかわかりません。ぐったりとした私がエリン先生に身を預けていると、エリン先生は私を抱き締めたまま壁にもたれてため息をつきました。
「私、何か言いました、?」
ほんのり色づいた私の頬を撫で回して、先生が口を尖らせます。あれ、何を言ったでしょう。
「僕のファンに殺されちゃうとか、ほんとにしかこさんはさらっと無自覚に意地悪で困ります」
「あ、……いや、その……。ごめんなさい。でもそんな気がしたから」
恥ずかしくなりました。私の何気ない一言はエリン先生を傷付けていたようです。