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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
エリン先生はとても優しくて、肌と肌が合わさるだけでオーガズムに溺れるような静かな交わりは、何より互いを感じて繋がっていられる気がする。心も体も融け合って、時間も空間もない場所へ意識が飛んでいけるの。
そんな後、私が眠ってしまうといつもエリン先生は私のお腹を撫でながら何か考えているみたいで。ふと意識を取り戻した私は先生の手に自分の手を重ねてみました。
「起こしちゃいましたか」
「……先生、なに考えてたの?」
小さな囁きを交わして、まだ微睡みながら手を撫でると、先生は照れくさそうに肩をすくめます。
「産まれてきたらたくさん愛してあげるから、はやくおいで、って。お願いしてました。利用するみたいで申し訳ないですが」
「……?」
「まだ結婚できないけど、こどもがいたらさすがに僕のものでしょ。ものっていうとアレだけど、僕だけのしかこさんになるでしょ」
私はクスリと笑って先生の頭を撫で、やんわりと首を横に振りました。
「私はとっくに先生のものですよ。赤ちゃんが産まれたら先生だけの私じゃなくなっちゃいますけど」
「……ああ、そっか。独り占めは無理か。でも産まれてきた子はしかこさんと二人占め」
「だからそんな焦んなくて大丈夫ですよ。エリン先生以上の人なんていないです」
「うん……でも、念には念を?」
やっぱりエリン先生は粘着質です。