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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋


ストレスが恐いのは、体の中でたくさんの有害物質を作り出していって、身体が上手く機能しなくなって、負の連鎖が起こること。それを解消するには自分がまず楽しもうとする前向きな気持ちが必要で、でもそれは負の気持ちが膨らむ前にやらないとなかなか上手くいかない。


「私はエリン先生といれば、幸せだもん。もう学校なんて行きたくなっ…!」

「ワガママを言わないでください」


額を押さえていたエリン先生の力が強まり、ゆりえさんは言葉を飲み込んだけれど。冷たいほどのエリン先生の声に、ゆりえさんはフルフルと首を振りました。


「やだ、どうしてそんなこというの。エリン先生、優しくして」


記憶の中のエリン先生は、どんなお願いだって笑ってきいてくれたから。ゆりえさんには現実が受け入れられず、戸惑い、うろたえ。ボロボロと救いを求めて涙が落ちる。

手を離し、エリン先生は一呼吸おくとゆりえさんのお母さんを振り返りました。


「鬱病の薬はしばらくやめてください。副作用もあるので」

「でも……」


お母さんは困ったように返答に迷いながら、ゆりえさんを見ました。

それを無視するようにエリン先生は再びゆりえさんに向き直り、キツい声で言いました。


「甘えていたら誰も救われないよ。君の病気と闘ってきたのは君だけじゃない。お母さんや僕らの気持ちをいつまでも踏みにじるなら僕は許さない」


ビクッと肩を震わせ、ゆりえさんはまたサメザメと泣きました。ただ優しくされたかったのに、エリン先生にまで突き放されて、多分彼女は今絶望しか感じられないはず。
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