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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
「今日はこれで失礼します」
さんざんゆりえさんを泣かすだけ泣かして、非情なまでにエリン先生はお母さんにそれだけ告げて病室を後にしました。私はまたゆりえさんが今度こそ本当に自殺をしてしまったらと思うと心配で心配で。後ろ髪を引かれる想いでした。
ズカズカといつもより足早なエリン先生の後を追い、先生の診察室に戻るとあからさまにイライラとしているエリン先生がいました。
「あぁもう!」
声を荒げる先生に思わずビクリとしてしまいました。
「しかこさん鍵かけて」
「え?あ…はい」
言われた通り、診察室のドアを閉めて鍵をかけると、エリン先生は態度の悪い様を全開に椅子にふんぞり返って足を投げ出しています。確かにこんな姿は他の患者さんには見せられません、ていうか私も今カルチャーショックです。私も泣きそうです。