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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
これは大人だったらスパスパとタバコをやたらにふかしているところですね、こんなアドレナリンが出まくりなエリン先生は初めてのことで私も一体どうしていいやら、普通の会社とかだと上司がイライラとかザラにあるもんですかね、私は幸いエリン先生が上司なので免疫がないっていうか、でも今はそのエリン先生がアレでした、テヘペロ。
「しかこさん」
「ひゃうっ、すいません!」
現実逃避に失敗した私は冷や汗ながらにエリン先生に駆け寄りました。パシりですか?先生の好きなカルピスでも買ってきましょうか。
ピリピリが最高潮で、私も変に構えてしまっていました。エリン先生はそんな私を見てさらにムッとしてしまったのです。
「しかこさんは僕が間違ってると思いますか」
「い、え。ただ……」
もう少し優しく言ってあげれたなら良かったんじゃあないかとは、さすがに言えませんでした。
「ゆりえさんがまた自殺しちゃわないか心配で……」
「言ってわからないなら、それも仕方ないよ。僕らが必死に救ったものさえ、簡単に投げ出すんだ!もう知らないよ!」
人の命を救うべく、日々自らの神経をすり減らしている医師に対し。それはもはや侮辱や愚弄であると言わんばかりにエリン先生は憤慨して。きっと傷付いてしまったんです。
ゆりえさんにそんなつもりはなくても。結果的に彼女の行動はそうした意味を含んでいました。自分の悲しみばかりで、自分と繋がる大切な他者を省みないで苦しめる――それはなんて悲しいことなんだろう。