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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋
怒りで我を忘れてしまうくらい、エリン先生はこの仕事に誇りを持っていて。
「きゃ……」
だから私は、ちゃんと理解してあげなきゃいけなかった。
「エリ――」
先生の心の傷を。塞いであげなきゃいけなかった。
なのに、ゆりえさんの心配ばかりで、ただ苛立つエリン先生に怯えるばかりで、私は。
机の前に立たされたまま、私は無理矢理に押さえ付けられて、恐怖に声も出なくなってしまった。エリン先生が恐い。後ろから乱暴に下着を奪い、ただ感情をぶつけるように私の中で暴れる。荒れ狂う心のままに。
机に突っ伏した私の涙が落ちる。
おかしいな、こんなの慣れてるはずなのに。昔よくコウヤに八つ当たりされたもの。平気だよ、泣かないで。
でも。それがエリン先生だと思うと悲しくて哀しくて仕方ない。いつも優しかったエリン先生に裏切られたようで――?
ううん、違う。違うの。もっと早くに気付いてちゃんと癒してあげれなかった自分の不甲斐なさが一番悔しい。
「……めんなさ……エリン先生」
心の痛みと体の痛み。きっとエリン先生だって痛いはず。だってさっきから、背中越しにエリン先生が泣いているんだもの。