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天使さまっ!
第14章 続編 天国へと続く恋


体勢を変えて向き合う形でいつものように抱き締められて、急激に快感が高まり私は小さく悲鳴をあげてしまい。声が外にもれてしまわぬよう、エリン先生が壊れ物に触れるみたいにそっと口づけをしてくれて。「大好き」エリン先生になら壊されて構わないとさえ思う。「大好きぃ」言葉にならない叫びが、電気になって互いの身体を駆け巡る。何もかも刻んで、貴方の記憶で満たされたい。



「ある抗鬱剤の中にはちょっと厄介な副作用があるものがあって」


私を抱きながら不意に思い出したように話すエリン先生に思わず笑ってしまいました。だっていつもの先生だったから。


「厄介な副作用ですか?」

「強制的に脳をエクスタシーに導いて現実を忘れさせる、麻薬に溺れるのと同じでどんどん社会復帰から遠退きます。厳しい態度で現実に向き合う強さを鍛えないと――」


饒舌なエリン先生の首に腕を回して、私は頬にキスをしました。


「つまり、ゆりえさんを見放してなんていないんですね」

「だって。僕の患者です」


拗ねた顔はいくつになっても可愛いです。


「じゃあ退院後はここに通ってもらわないとですね」

「協力してね」


そう呟いてからエリン先生はまた思考を放棄して私との行為に没頭していきました。


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