この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天使さまっ!
第18章 余談:恋の病と白衣の天使
「もう。せっかく落ち着いてたのに」
小さく不満をこぼすわりに、どこか満足そうなエリン先生が、『先生の顔』になりました。
「興味や関心を持ち始めるのは非常にいいことだと思いますよ。しかこさんの場合、どちらかというとエッチに対する苦手意識が強かったわけですからね。日頃のケアの成果です」
真面目な対応のほうが私としても助かります、頑張ろうという気持ちになれて。
「質問です先生。先生はまだ精通されていないとのお話でしたが、――」
言葉が続きません。何と言って質問したらよいやら。
「日本人のほうが早いんだって」
「え?」
「世界的に見てだいたい二~三年くらい二次成長が早いの。僕の場合は混血だからどうかわかんないけど」
(´・ω・`)
たぶんリアルにこんな顔になってしまっていたかと思います。
「違った?何を聞きたいのかな」
「えー……と。さっき、先生」
「確かにアレはマスターベーションですね、でもしかこさんに触れてると気持ちよくて。我慢出来なかったです」
ありのまま、話してくれるのはたぶんエリン先生だからで。普通はこうはいかないんだろうなぁと思いながら私はそっと服の上からエリン先生に手を伸ばしました。手の中でみるみるうちに変わっていくのがわかって、それはもう何だか神秘的で。
「コドモでも、こんなふうになっちゃうんですか」
ドキドキしながら、精一杯まっすぐに疑問をぶつけた。
「コドモでも朝立ちってなるの知ってます?正式名称は夜間陰茎勃起現象です。性的興奮とは関係なく起こる生理現象なんですけど、レム睡眠時には普通に勃起して成長します。一説にはその現象のあるうちは男性器は成長していくみたいですけど。一般的には思春期の終わりで成長終了と見なされてるみたいですね」
「……すごい熱いです」
「血液が」
「先生。今レム睡眠?」
「ばか」
ついに馬鹿と言われてしまいました。が、私はさほど気にせずうっとりとすらしてました。