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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー
「エリンはカミサマにエラばれたんだ。ボクはカレとタイムトラベルしたよ」
お父様の話はとてもファンタスティックで、昔の私ならびっくりしてしまったかもしれない。でも、目の前に天使が眠る。何も不思議には思わなかった。
「センソウをまだしていたクニにトツゼン、ボクらはいたんだ。もちろんそのトキはタイムトラベルなんてオモってもなかったよ」
エリン先生が産まれた時には、とうに終戦していたのに。時空を超えてたどり着いた場所。
「カレはそこでスクった。ヒトリのヘイシ。きっとダレかのネガいがエリンをヒきヨせたんだよ」
「……願い……」
「ソウだよ、シカコ。だからボクもネガう。カレはカミサマにたくさんのオン、ウった。イイコのネガいはカナうでしょ。カレはキミをフコウにしない」
先生だって、そう願ってくれるはず。
理論尽くで安心をくれる先生と、まるで対照的だけど。お父様はやっぱりエリン先生と同じ。