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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー

エリン先生が職場復帰するまで私は自由にしていていいと婦長に言われてしまった。他の科の仕事にまわっても、休暇をとっても構わない――そう言われても自分がどうしたらいいかも、どうしたいかも正直わからなかった。私の怪我の治療を担当してた整形外科のドクターは、心療内科も勧めてくれた。壮絶な事故現場に居合わせたのだから、と。
でも私の心はエリン先生のことばかり。事故のこともあまりよく思い出せないし、心にポッカリ穴があいたようなのは毎日当たり前に一緒にいたエリン先生が今はいないから。
それは例えるなら派手に失恋でもしたような、そんな精神状態。治せるのはエリン先生しかいない。

