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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー


病院では、また以前のように笑顔を見せながら色々な人とも雑談をしようとしているエリン先生がいて、それだけでホッとしました。わからない日常語も首をかしげておどけている、そんな様子に癒されます。


「百瀬さん。あなたが来たならエリンの担当お願いね」


まだ届け出た休暇の中でしたが婦長は私の顔を見るなり仕事道具を押し付けて来ました。思わず嬉しくて顔の筋肉が弛みます。

松葉づえをついてベッドに戻ってきたエリン先生に私は思い切って声をかけました。なるべく明るい声で。なるべく自然に。


「エリン先生。包帯はずしてお体拭きますね」


一看護婦として。普通に声をかけただけで緊張してしまいました。ふわりとこちらを見たエリン先生の視線が私の視界の端に映っています。エリン先生に見られていると思うと一気に体が熱くなって、普通に見えるか心配です。


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