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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー


「点滴の数だいぶ減りましたね」

「うん?もうご飯食べられるからね。――前にもいたの?」


あの時はぜんぜん周りの人を見なかったエリン先生ですが、ここ数日でだいぶ快復していたようです。ひょっこり現れた私を不思議に思っても仕方ありません。


「怪我しちゃってるのでお休みしてたんです」


ただの口実ですけど、エリン先生は納得したみたいです。

私の包帯を見てしばらく何かを考えてから、チョイチョイと手招きしました。


「ちょっとここに座ってください」


エリン先生のベッドをポンポン叩いて隣に座れと言います。


「……ぇええええっ?」

「診てあげる」


嬉し恥ずかし、ソワソワと目が泳ぐ私にエリン先生が笑顔で急かします。


「ていうか、私なんかよりエリン先生の怪我のほうが大事なのに」

「あ、そうか。自分のも治せばいいですよね、失念してました」


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