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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー
エリン先生のベッドに座った私の包帯を片手で手際よくほどいて、病院のベッドなんて幅が狭くてほとんど密着で、ドキドキいってる心臓の音がバレてしまうかもしれません。
「真っ青。痛そう」
「もうあんまり痛くはないですよ」
主に心の傷の話ですが。
先生が私の肌を撫でるたびにゾクゾクしちゃうんです。無性にキスしたいです。目と鼻の先です。
いきなりそんなことしたら、エリン先生びっくりですよ!絶対ダメ!
私はギュッと目を瞑って耐えました。
患部に手をあてていたエリン先生の手のひらが動きをなくしてじっとこっちを見てるような気配がします。謎がられているかもしれません。不審でしょうか。でも今目をあけて我慢出来る自信がありません。
「大丈夫だよ。心配いらないよ」
優しい声が降り注ぎました。私が痛がっているように見えたのかもしれません。
ずっと言ってほしかったエリン先生の言葉をやっともらえて、私は泣き出しそうです。