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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー
「なんかモヤモヤと変なイメージが」
「どんなイメージですか?」
私が訊ねるとエリン先生は可愛らしい頬を微かに染めて首を振ります。
「絶対ないと思います」
……なんでしょう、ムズムズしますね。もしかしたら何か思い出したんでしょうか。恥ずかしい何を思い出したんでしょう、思い当たるフシが多すぎます。
「とりあえずお湯汲み行ってきますね」
私まで赤面するわけにも行かず逃げ出しました。でもいい手応えです、思い出してくれそうな予感です。
知らない人になっても、また一から始めれば……なんてちょっとは思いましたが、やっぱり全部思い出してほしいです。私と同じ時間の記憶を。