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天使さまっ!
第19章 センチメンタルジャーニー
やがてエリン先生が、苦虫を噛み潰したような顔で呟きました。
「思い、出せない……」
「あ、無理しないでください。そのうちゆっくり」
「や、だ。」
そこにはいつものエリン先生がそのままいるようで嬉しくなりました。けっこう頑固で粘着質なエリン先生は一度気になりだしたらトコトン追及したいタチですもんね。
「この僕にわからないことがあるとか、我慢なりません。それに、僕の中では重大なことな気がします。――でも出てくるのはなんか違うのばっかりで」
あ、今ちょっとまた赤い顔をしましたね。
「違う――かは、わかりませんよ?」
私も赤い顔をしてしまい斜め上を見ました。
「エリン先生が何をイメージしてるか私にはわかりませんが。正しい記憶かもしれません。否定してたら多分思い出せません」
先生が愕然として穴があくほどガン見してきてますね、恥ずかしいんですけど。一体先生は何を断片的に思い出したのでしょう。えっちな何かに間違いなしです。中途半端に思い出されるとかこの場合すごい恥ずかしいです。私がコスプレマニアだとか誤解しないでください。
「あ、」
私が忘れてました。