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天使さまっ!
第6章 私、不感症ですかっ……?
でもでも相手は立派な先生。この際だから思い切ってどーんと相談しちゃおう!
私は涙ぐんで拗ねたような目で見てしまった。もはや私の方が子どもではないかと内心焦りながら。
「絶対笑わないでくださいね。あと誰にも内緒です」
エリン先生は真剣に小指を差し出した。……ゆびきりげんまん?
「前に入院患者さんだったゆりえちゃんに教えてもらったの、ゆびきりげんまん。絶対に守る約束でしょ」
ゆりえちゃんとは何を約束したかは知らないけれど、エリン先生がひどく真っ直ぐにおっしゃるので、とりあえずゆびきりをした。
「ね!これで安心!」
……安心ではないです。ゆびきりしても約束は容易く破られてきた凡人の私には。でもエリン先生ならゆびきりなんかしなくても、秘密はちゃんと守ってくれそう。