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天使さまっ!
第6章 私、不感症ですかっ……?


覚悟を決めて私は言った。


「彼氏に不感症って言われたんです!」


しばらくエリン先生は私の目を見て、私が視線をそらしても回り込んできて目を覗く。しまいには頬っぺたを両手にホールドされてじっと見られた。


「あ、の……せんせ?」

「僕の見た感じではしかこさんは精神疾患も発達障害もないようです。だいたいの場合一般的に言われる不感症とは女性の場合、病気や疾患とかじゃあないんですが」

「え?病気じゃないんですか」


ナース失格!激しくショック、別の意味で。


「とりあえず詳しい話を聞かせてください」

「…………え?」


詳しい話、とは?

私は思考回路がフリーズして間抜けな声を出す。


「普段彼氏さんとはどのような感じでしますか?」




ぇええええっ!ちょ、待っ、


「それはさすがに」


抵抗があります。言えません。


真っ赤な顔で口を抑え、あわあわとテンパる私に先生が質問を変えてくれた。


「しかこさん。セックス嫌いですか?」


めちゃくちゃ直球で!


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