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天使さまっ!
第6章 私、不感症ですかっ……?


そんな私の疑問は口から出ることはなかった。柔らかくて温かくて湿った唇が塞いでいたから。驚いて何も出来ない私に、エリン先生は優しいキスをして耳元で囁く。


「ちゃんと調べてあげる」


私の心臓が電気にうたれたように痛みが走り、それはときめきだと思った。


「でも、あのっ」

「ちゃんと不感症じゃないって教えてあげるよ」


どんどんとドキドキが大きくなって、すでに自分が不感症だとは思えないくらい緊張していた。エリン先生の指先が優しく触れる場所は全部性感帯になってしまったんじゃないか、って思うほど。


それは先生にだって伝わってるはずなのに、ゆっくり私の目を覗き込んで言うの。


「僕にしか治せないでしょ?」


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