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天使さまっ!
第12章 続編 ワザワイはワスレタコロに


あからさまにため息をついてからエリン先生は鼻で笑ってコウヤを下から睨み上げたの。


「馬鹿なの?

凶器を所持していることがバレた時点で、その僕を野放しにするってことは警察がいずれ来るのを意味してるんだよ?」


うろたえたコウヤは、ただナイフを握り直してその切っ先をエリン先生に向けた。


「でもそんなちっぽけな折り畳み式ナイフじゃあ銃刀法にはかからないかな?知ってる?『じゅうほうとうけんるいしょじとうとりしまりほう』っていうんだよ」

「うるせえ、なんだこのガキ、黙れよ!」


完全に思考が混乱しているコウヤにエリン先生は続ける。


「院内で刃物を持っていいのは医師だけなんだよ。そんなナイフよりよく切れるよメスは。試してあげようか」


一々言うことが恐い。気がします、先生。


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