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少女、アナ
第1章  
今、やっと自分で最初に予約したビジネスホテルのことを思いだした。
しょうがない……荷物は、明日の朝早く取りに行けばいいだろう。
冷蔵庫を開け「ユー・キャン・ドリンク……」
と、中の飲み物を指さした。
少女はにっこり笑い「センクス、パパ」と言った。
パパ……か……。
私は君のおじいさんといってもおかしくない歳だよ……。
そう話そうとしたが、結局、また言葉が出てこなかった。
私はシャワーを浴び、パンツにホテルの浴衣を羽織ると、冷蔵庫から缶ビールを取り出しプルタブを開けた。
ベッドに腰掛ける。
少女は瓶のコーラを片手にベッドに胡座をかき、テレビを見ていた。
大きく開いた浴衣の間から、少女の下着を付けてない股間が目に入った。
視線を逸らした。
少女はチャンネルを頻繁に変える。
突然、画面に裸の男と女と見えにくいモザイクが映り、女の大きなあえぎ声が部屋中に響いた。
私は少女からリモコンを奪うと、テレビの電源を切った。
少女を見つめる。
「フェアー……カム・フロム?」
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