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少女、アナ
第1章  
彼女は首を傾げる。
「ファット……ユア・カントリー?」
彼女は私を見つめたままだ。
私の発音は通じないらしい。
「ファット……ユア・ネイム?」
彼女は一瞬目を大きくし、答えた。
「アイ・アム・アナ」
「ユー・アー・アナ?」
「イヤッ!」
首を縦に振る。
「アナ……ハウ・オールド……」
そう言いかけてやめた。
知る必要はなかった。
いや、本当のことがわかるのが怖かったからかもしれない。
見た目は同じくらいの子供に、私は毎日授業をしているのだ。
不意にライティングテーブルの上に置いていた携帯電話が鳴った。
取り上げて見ると、妻からだった。
電話に出た。
そっちはどう? こっちは大雨だったけど。
へー、こっちは全然降ってないよ。
明日、何時に帰るの?
夕方五時頃には駅に着くから迎えを頼むよ。
そんなやり取りをして電話を切った。
同い年の、同じく小学校の教師の妻。
彼女なら、この状況を見たらなんというだろうか?
多分、肯定はしてくれるだろう。
少なくとも今夜、この少女が他の男に買われるのを防いだのだから。
でも言うつもりはなかった。
少女を見た。
大きく口を開き、あくびをした。
本当に子供に見えた。
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