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山猫と狼
第15章 女王様のご乱心
クロードの話はスノートルにはにわかに信じがたかったが、実際にロイの行為を見てしまった以上、認めざるを得なかった。
「フフフ、これで我が目的は成就したのです。
スノートル君、私はロイ殿下を凌辱することを望んでいたわけではないのですよ。
私が本当に望んでいたのは、強く美しい戦の女神のようなロイ殿下を私の『女王様』とし、毎晩彼女に完膚なきまでに虐めていただくことだったのです。
そのためには、彼女に恨まれなければならなかった。
お優しいロイ妃殿下は、理由がなければ私が頼んでも虐めてくれはしなかったでしょうからね。
ロイ殿下の天性のサディズムを開花させるには、ああするしかなかったのです。
私とて、好きで彼女を手籠めにしたわけではないのです。
私の辛い気持ちもお分かりいただけますか?」
クロードの常軌を逸した告白に、スノートルは背筋が凍りついた。
最後にクロードは、服をめくり上げて背中に入れた焼き印を見せた。
そこにははっきりと「ロイ・フォーヴ妃殿下の奴隷、クロード・ヴォルフ」と刻まれていた。
地位や名誉の約束された王族に生まれながら、自ら進んで一人の女の「奴隷」に堕ちることを望んだクロード・・・
スノートルはクロードという男の歪んだ欲望をまざまざと見せつけられ、言葉を失った。
「フフフ、これで我が目的は成就したのです。
スノートル君、私はロイ殿下を凌辱することを望んでいたわけではないのですよ。
私が本当に望んでいたのは、強く美しい戦の女神のようなロイ殿下を私の『女王様』とし、毎晩彼女に完膚なきまでに虐めていただくことだったのです。
そのためには、彼女に恨まれなければならなかった。
お優しいロイ妃殿下は、理由がなければ私が頼んでも虐めてくれはしなかったでしょうからね。
ロイ殿下の天性のサディズムを開花させるには、ああするしかなかったのです。
私とて、好きで彼女を手籠めにしたわけではないのです。
私の辛い気持ちもお分かりいただけますか?」
クロードの常軌を逸した告白に、スノートルは背筋が凍りついた。
最後にクロードは、服をめくり上げて背中に入れた焼き印を見せた。
そこにははっきりと「ロイ・フォーヴ妃殿下の奴隷、クロード・ヴォルフ」と刻まれていた。
地位や名誉の約束された王族に生まれながら、自ら進んで一人の女の「奴隷」に堕ちることを望んだクロード・・・
スノートルはクロードという男の歪んだ欲望をまざまざと見せつけられ、言葉を失った。