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山猫と狼
第7章 快楽の拷問
彼女がそう思った瞬間、さっと波が引いたようにクロードが羽を引っ込めてしまった。


快楽の途中で取り残されてしまったロイは、呆然とした。


「残念でしたね。ここまでです。


でも、気持ちよかったと言ってくれるなら続けてあげてもいいんですよ。


気持ちよかったですクロード陛下、と言ってくださるのなら」


泣き出しそうなほど辛かったが、ロイの誇りがそれを許さない。


「・・・誰がお前に懇願などするものか!ちっとも気持ちよくなどないわ!」


ロイは啖呵を切ったが、どこか弱々しく響いた。


きっと、この女が堕ちるのも時間の問題だ・・・。


「そうですか、それじゃあ今日はここまでにしましょう。


ロイ殿下の美しいお体を堪能できて、最高の一日でした」


クロードはそう言い残し、足早に「黒の間」を後にした。
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