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山猫と狼
第9章 絶頂を迎えて
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「あまりの美しさに、自分に恋をしてしまったのですか、ナルキッソスさん」
ぼおっと鏡を見つめるロイは、クロードの一言ではっと我に返った。
「あなたは本当に美しい。
その美しさに気づかず、硬い軍服に身を包んで男のように生きてきた。
あなたの類まれな女性としての美しさに気がついたのは、この私だ」
クロードはきっぱり言い放った。
「あなたが欲しい。私のものになって欲しい」
私と一緒に、どこまでも快楽に溺れましょう!」
胸を突かれて立ち尽くすロイを後ろから抱きしめ、クロードは彼女の耳元に囁いた。
熱い息が耳にかかると、ロイは体の芯が泡立つのを感じた。
ロイは欲望に押し負けてクロードのなすまま、彼の口づけに身を委ねていた。
クロードの天鵞絨のような舌がロイの舌を捕らえ、口内に甘い唾液が注がれた。
恍惚とした境地がやって来て、ロイはどんどん快楽の彼方に押し流されてゆく。
男に賞賛され、男に欲望されること。
これが、女の悦びなのだろうか・・・?!
ぼんやりした頭の中で、ロイは思った。
ぼおっと鏡を見つめるロイは、クロードの一言ではっと我に返った。
「あなたは本当に美しい。
その美しさに気づかず、硬い軍服に身を包んで男のように生きてきた。
あなたの類まれな女性としての美しさに気がついたのは、この私だ」
クロードはきっぱり言い放った。
「あなたが欲しい。私のものになって欲しい」
私と一緒に、どこまでも快楽に溺れましょう!」
胸を突かれて立ち尽くすロイを後ろから抱きしめ、クロードは彼女の耳元に囁いた。
熱い息が耳にかかると、ロイは体の芯が泡立つのを感じた。
ロイは欲望に押し負けてクロードのなすまま、彼の口づけに身を委ねていた。
クロードの天鵞絨のような舌がロイの舌を捕らえ、口内に甘い唾液が注がれた。
恍惚とした境地がやって来て、ロイはどんどん快楽の彼方に押し流されてゆく。
男に賞賛され、男に欲望されること。
これが、女の悦びなのだろうか・・・?!
ぼんやりした頭の中で、ロイは思った。
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