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山猫と狼
第9章 絶頂を迎えて
・・・お前は、快楽に溺れて自分を見失っている!


彼女の中の、死にかけた理性が叫んだ。


理性の声で目が覚めたロイは、クロードの体を押しのけた。


「私にこれ以上触れるな!」


ロイは破れた絹を体にぎゅっと巻き、彼の邪な目に触れないよう肌を隠した。


「見上げた根性だ。男だったらさぞ立派な奴だっただろう。


だがお前は女だ。一対一で、男の俺に勝てると思うのか、ロイ」


クロードはいつもの慇懃な口調をかなぐり捨て、乱暴な口を叩いた。


彼はとうに、我慢の限界に達していたのだ。


クロードはロイをベッドに押し倒し、手足を組み敷いた。


あの時と同じだ・・・!


ロイの中で、悔しさがこみ上げる。
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