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山猫と狼
第9章 絶頂を迎えて
戦場で一騎打ちをした時も、ロイはクロードに破れた。


今まで彼女はどんな男と戦っても負け知らずだったが、クロードは信じられないほど強い男だった。


190センチの長身から繰り出される強烈な攻撃に、ロイはまったく歯が立たなかった。


我らの黒い狼が、牝山猫を噛み殺した!


ウルリケの連中は、クロードの強烈な一撃を受けて頽れるロイを見て口々に囃しててていた。


その時の彼女は、これが自分の最期になると覚悟していた。


「ロイ、お前は所詮俺には敵わない。戦場でも、閨房でも」


クロードは組み敷いたロイの唇を再び奪い、それから首筋を甘噛みした。


彼の姿は、まるで獲物の喉笛に噛み付く狼のようだった。


ロイは、首筋に絡むクロードの歯と舌の感触に息を荒らげる。


悔しいが、クロードの言うことは正しかった。


ロイは身動きができないまま、クロードのなすがままになっていた。


クロードはロイの乳房に触れ、その感触を楽しむ。


鋼鉄の女の弱点は、柔らかいおっぱいか。


自慰行為で敏感になっていた乳首は、クロードの指でまたしても感じ始めていた。


うっとりするような絹の滑らかな感触と、強すぎず弱すぎない絶妙な指さばき。


シルクの布越しの愛撫は、得も言われぬ心地よさがあった。


ロイは奥歯を噛みしめて意識を保とうと努めたが、それは徒労に終わった。
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