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山猫と狼
第1章 狼と出遭った山猫
「さあ、この美しく聡明で慈悲深いロイ殿下なら、きっと皆さんの開放に尽力してくれるはずです」
兵士たちは戸惑いの表情を浮かべている。
みな開放してもらいたいのは山々だが、ロイ殿下が犠牲になることは誰も望んでいなかった。
ロイは唇を噛み、声を張り上げた。
この先何が待ち受けているのかわからず、恐怖がないわけではなかったが、一介の軍人として仲間のために勇気を振り絞った。
「皆、私のことは心配するな。諸君らのために尽力しよう」
これぞ男の中の男。いや、彼女は立派な女性だが・・・。
クロードはまっすぐな男気のあるロイを、尊敬と軽蔑の入り混じった眼差しで見つめていた。
兵士たちは戸惑いの表情を浮かべている。
みな開放してもらいたいのは山々だが、ロイ殿下が犠牲になることは誰も望んでいなかった。
ロイは唇を噛み、声を張り上げた。
この先何が待ち受けているのかわからず、恐怖がないわけではなかったが、一介の軍人として仲間のために勇気を振り絞った。
「皆、私のことは心配するな。諸君らのために尽力しよう」
これぞ男の中の男。いや、彼女は立派な女性だが・・・。
クロードはまっすぐな男気のあるロイを、尊敬と軽蔑の入り混じった眼差しで見つめていた。