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山猫と狼
第10章 完全なる結婚
「・・・ちくしょう・・・!」
「ロイ殿下・・・!クロード、殿下への侮辱行為、許さんぞ!今に国王陛下が援軍をよこし、お前らなど蹴散らしてくれよう!」
大切な主人であり愛する女性でもあるロイへの仕打ちに耐えかね、スノートルが声を荒らげた。
「言葉を慎みたまえ、スノートル君。君たちの援軍は来ないよ。ロイ殿下にも聞いてみなさい」
ロイは顔面を蒼白にし、力なく呟いた。
「私が援軍を断ったんだ。すまない」
「殿下・・・!」
あなたのことだ、きっとこれ以上祖国の犠牲が出ることを厭ったのでしょう!
スノートルは心の中で叫んでいた。
救いの道を断たれ呆然となるスノートルと、臣下を危険にさらしてしまった罪悪感で心を押しつぶされるロイ。
そんな二人の様子を見て、クロードはさらに活き活きする。
「ロイ殿下・・・!クロード、殿下への侮辱行為、許さんぞ!今に国王陛下が援軍をよこし、お前らなど蹴散らしてくれよう!」
大切な主人であり愛する女性でもあるロイへの仕打ちに耐えかね、スノートルが声を荒らげた。
「言葉を慎みたまえ、スノートル君。君たちの援軍は来ないよ。ロイ殿下にも聞いてみなさい」
ロイは顔面を蒼白にし、力なく呟いた。
「私が援軍を断ったんだ。すまない」
「殿下・・・!」
あなたのことだ、きっとこれ以上祖国の犠牲が出ることを厭ったのでしょう!
スノートルは心の中で叫んでいた。
救いの道を断たれ呆然となるスノートルと、臣下を危険にさらしてしまった罪悪感で心を押しつぶされるロイ。
そんな二人の様子を見て、クロードはさらに活き活きする。