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山猫と狼
第10章 完全なる結婚
「何という美しさでしょうか!言葉を失ってしまいますね。
これほどのお宝を軍服の奥に隠していたとはね!
日に当たったことのないミルクのような白い肌に浮かぶ、香しい摘み立ての果実がとても美味しそうです。
きっと、スノートル君も殿下のお胸を初めて見たのでしょう?」
彼女は耳まで真っ赤にし、クロードの挑発と男たちの遠慮のない視線に耐えている。
自分を主君として慕ってくれていたスノートルにも、乳房を見られてしまったのだ。
スノートルは束の間彼女の美に目を奪われてしまったが、主君と目が合うと気まずさを感じ俯いた。
彼の目に浮かんでいた隠しきれない男の欲望は、彼女に嫌悪感を催した。
あのスノートルさえ、クロードと変わらない野獣の一面を持っているのだ。
自分が男に「眼差されて」しまう女であることを、ロイは嫌というほど味わわされていた。
だが、同時に自分の体が男たちに強烈な欲望を抱かせることに、心持ち誇らしさも感じた。
これほどのお宝を軍服の奥に隠していたとはね!
日に当たったことのないミルクのような白い肌に浮かぶ、香しい摘み立ての果実がとても美味しそうです。
きっと、スノートル君も殿下のお胸を初めて見たのでしょう?」
彼女は耳まで真っ赤にし、クロードの挑発と男たちの遠慮のない視線に耐えている。
自分を主君として慕ってくれていたスノートルにも、乳房を見られてしまったのだ。
スノートルは束の間彼女の美に目を奪われてしまったが、主君と目が合うと気まずさを感じ俯いた。
彼の目に浮かんでいた隠しきれない男の欲望は、彼女に嫌悪感を催した。
あのスノートルさえ、クロードと変わらない野獣の一面を持っているのだ。
自分が男に「眼差されて」しまう女であることを、ロイは嫌というほど味わわされていた。
だが、同時に自分の体が男たちに強烈な欲望を抱かせることに、心持ち誇らしさも感じた。