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山猫と狼
第11章 ロイ殿下の輿入れ
入浴後、ロイは一人寝室に戻された。


さすがのクロードも精魂使い果たしたようで、今夜は彼女を邪魔しに来ることはなさそうだ。


部屋には厳重に鍵が掛けられ、決して逃げ出せないようになっている。


ロイはクロードの心臓にナイフを突き立て、彼を殺す場面を想像した。


ああ!そうできたらどんなにいいか・・・!


いつか、そのチャンスがやって来るはずだ。奴が私に油断をするようになったら。


例えば、共寝をした夜に・・・・・・・。


ロイはごくりと唾を飲み、いつか訪れるチャンスを待つことに心に決めた。


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