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第31章 堕ちていく

「ね、なんなの？」

「あ、言ってなかったね。
　ここ、カップル喫茶。
　前に行ったところとちょっと違うけど。」

カップル喫茶？
あの時は個室もあってフリースペースもあって。
でもここは完全にマンションの一室。

男性はマスター、女性はママだった。

「今日はね、まだ時間が早いから予約はあなたたちだけ。
　日によって沢山集まる時もあれば、一組だけのことも。
　奥の部屋は自由に使っていいから。
　玩具もそろえてあるからね。」

頭の中がぐるぐるした。
まさかこんなに近くにあったなんて。
マスターもママも人当たりがよく、エッチな話も普通にできた。
私たちが不倫だろうと関係ない。
愛し合う二人ならそれでいいのよと。