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第33章 いなくなってしまった「その人」

３ヶ月毎に営業先が変わる彼。
知り合った時には３ヶ月目だった。

あと何回会える？
またここに戻ってくる？

終わりがくるかもしれない恐怖。
愛してしまった心。

毎日のメールと電話。
彼の陰の暗さは気になったけど。

「またここに戻ることはあるの？」

「年に１度は来るよ」

年に１度？
それまで会えないの？

寂しいと思うのは私だけであなたはどう思っているの？

そんなこと聞けなかった。
重いと思われたくなかったから。
重いと思われていなくなられるのが怖かったから。