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ただ愛されたかっただけなのに
第33章 いなくなってしまった「その人」
愛されたくて、愛してほしくて、嫌われるのが怖くて。
依存してたのかもしれない。

メールが来ないと不安になった。
嫌われた?
私、何かした?

絶えず不安を抱えてた。
それくらい愛してしまってた。

時々の電話で、エッチな会話もしてた。

「この間のセックスすごかったな。
 思い出して昨夜オナったぞ」

二人して笑った。

「美羽はオナった?」

「んー、うん(笑)」

「やっぱりなー」

思い出すと体が熱くなるもの。
会いたい、抱かれたいって思う。

「今度、オナったところ録音して送って」

「はぁ?」

「それおかずにオナるから」

「マジに言ってる?」

「うん、マジ」

「んー、そう言う気分になったらね(笑)」

見られたい、聞かれたい願望を彼は知らない。
一瞬ドキっとした。
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