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ただ愛されたかっただけなのに
第33章 いなくなってしまった「その人」
「はぁん……気持ちいい……ダメ……イキ…そう……イキたい……お願いっ、イカせて……ねぇ…イキたいのっ…お願いっ…もっと苛めてっ」

喘ぎ声が大きくなる。
イキたい。
イカせて欲しい。
彼に懇願する。

指を激しく動かした。
イキそう…
頭の中がスパークしそう。

「あああああっ……いいっ……ダメーーーーっ、イクーーーーーーー、イクっ、イクっ、イクぅぅぅぅぅぅぅっ」

今まで自分でもイッたことがないくらい深くイッた。

やっぱり私はMなんだと思った。
どこかSな部分もあって、彼を苛めたくなることもある。
だけど見られたい、苛められたいと思ってしまう。

自分で録音を聞いてみた。
すごい、私の声ってこんななんだ。
エロい…
自分の声でまた感じてしまう。

これを送ったら引かれるのかな…
喜ぶのかな…
どっちなんだろう。
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