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ただ愛されたかっただけなのに
第33章 いなくなってしまった「その人」
彼にメールをした。

「ねぇ、本当にオナった録音欲しいの?」

「欲しいよ。」

「引かない?」

「引かないってば(笑)」

迷ったけど、彼に送った。
暫く返事が来なかった。


「お前なぁ…仕事中に送って来るなよ(笑)」

あ…(笑)

「今晩ゆっくり聞くから」

その夜、遅くに彼からメールが来た。

「すごいな。
 マジすごかったわ。
 おいしく頂きました(笑)」

「え?
 すご過ぎた?」

「見られたい願望があるって知らなかったわ。
 今度目の前でオナって。
 ちゃんと見てるから。」

「やだーーー」

「思い出してビンビンに勃って大変だったよ」

彼が喜んでくれた。
それだけで私は十分だった。
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