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第35章 英くんとの日々

家庭は壊したくない。
それは本音だった。
一時期あんなに離婚したかったのに。

子供が成長するにつれ、父親の存在は大事だと思った。
男と女じゃないけど、いいパパとママには違いない。
子供にとっていい父親だった。

だけど、私の心に負った傷は深かった。
義両親のこと、義妹のこと。
夫のことは許せなかった。

それとこれは別。
セックスレスで男と女には戻るつもりもない。
夫が浮気しようがどうでもいい。
お互い家庭を守っていればそれでいい。

お互いの行動には無関心だった。
私が何に悩んで何に苦しんでいたのか夫は知らない。

英くんは全て知ってたけど、夫は何も知らないし、知ろうともしなかった。

それでも家庭は守りたい。
子供の為に。

だから、オナニー動画が流出してばれたら…
それだけが怖かった。

だけど送らなかったら？
英くんは離れちゃう？
送れば喜んでくれるの？