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恋を知った日
第2章 第ニ話
「耳、真っ赤」

「ひあっ?!」


熱くなった耳を急に舐め上げられて、また昨日みたいに勝手に高い声が出てしまった。


「ちょっと濡れてる...」

「あ、まって...!」


あたしの下着をなぞっていた悠の指が、中に滑りこんだかと思えば、突然、ぬるりという違和感とともにゾワゾワとした感覚が、背筋を駆け上がった。


「ふ...あ...なに?」

「わかる?愛梨のナカに、僕の指が入ってるの」


今まで意識したこともないような所を、ぬるぬると撫でられる。


"ここが、昨日悠のが入ってたトコ...?"


昨日のような痛みはないかわりに、くすぐったいような、甘痒い感じがして、体に力が入らなくなる。


「愛梨、エッチな声出ちゃってるよ」

「...え?」


あたしは知らないうちに悠にしがみついて、吐息のような声を出していた。

...吐息のような、今まで聞いたことがない、自分の甘い声。

意識した途端恥ずかしくなって、抑えようとするけど、できない。

どころか、抑えようとすればするほど、甘痒い刺激から逃れられなくなって、自分の恥ずかしいところから聞こえてくる、水音にも、反応してしまうようになる。


「...あ...はぁ、...ん」


"これ以上は、だめ...。おかしくなっちゃう...!"


「悠、おねがっ、やめて...」

「気持ちいいんでしょ?こんなに濡らして、声も我慢できてないし」


気持ちいい?これが...?

あたし、こんな恥ずかしい事して、気持ちよくなっちゃってるの?


「あ...やだ...やだ...あっ」

「いいよ、我慢しないで。もっと気持ちよくなって」

「やああっ!!」


くる、と、悠のナカに入れていない親指が外側をなぞった瞬間、電気が流れたみたいに、全身が揺さぶられる。


「やだ...そこ、変...あああっ」


そのまま、突起のようなそこをくるくると転がされる。


「ああぁぁぁぁぁ...!!!」


触れられてるのはほんの僅かなはずなのに、感覚が身体中を駆け巡って、足が、腰が勝手に動いてしまう。


"変な感じ...だめ...なんか、キちゃう...!"


「やめて、悠っ!...あ、やだ...やだ、やだやだっ.......!!」


声にならない叫び声をあげて、あたしは悠の胸に倒れこんだ。
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