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恋を知った日
第1章 第一話
それから、何事もなく一ヶ月が過ぎた。
あたしがあんな態度をとったにもかかわらず、悠は以前と変わらない態度で、何事もなかったかのように、あたしに接してくれた。
高二の夏に向けて衣替え。
そして、今週から梅雨入り。
あたしは傘を忘れて、学校から駅まで猛ダッシュ。
その道の先に、運良く悠の影を見つけた。
「あ!悠〜!ごめん、傘入れて!」
悠が優しいことは分かってるから、あたしは返事も聞かずに悠の傘に飛びこんだ。
「愛梨!?って、ずぶ濡れじゃん!」
「ごめんね、傘忘れちゃって!」
あたしがそう言ったら、悠は呆れながらも笑って許してくれるって思ったのに。
悠はそっぽを向いて何も言ってくれない。
「悠?怒った...?ごめん、悠は優しいから、入れてくれると思って...!?」
あたしが言い終わらないうちに、悠は私の手首を、いきなり強く引っ張った。
あたしがあんな態度をとったにもかかわらず、悠は以前と変わらない態度で、何事もなかったかのように、あたしに接してくれた。
高二の夏に向けて衣替え。
そして、今週から梅雨入り。
あたしは傘を忘れて、学校から駅まで猛ダッシュ。
その道の先に、運良く悠の影を見つけた。
「あ!悠〜!ごめん、傘入れて!」
悠が優しいことは分かってるから、あたしは返事も聞かずに悠の傘に飛びこんだ。
「愛梨!?って、ずぶ濡れじゃん!」
「ごめんね、傘忘れちゃって!」
あたしがそう言ったら、悠は呆れながらも笑って許してくれるって思ったのに。
悠はそっぽを向いて何も言ってくれない。
「悠?怒った...?ごめん、悠は優しいから、入れてくれると思って...!?」
あたしが言い終わらないうちに、悠は私の手首を、いきなり強く引っ張った。