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暁の星と月
第4章 夜啼鳥の夢
暁は大紋の引き締まった逞しい肩や胸にくちづける。
そして、再び男の胸に顔を埋め、呟く。
「…春馬さんの匂い…大好き…」
「…どうした…?今日は甘えたがるね…」
大紋は暁を愛撫しようとした手を止めて、優しく抱き締める。
暁は、いつも大紋の要求には素直に従うが、あまり自分から男を求めたりはしない。
甘えることも滅多にしなかった。
「…僕が甘えたら可笑しいですか?」
「いいや、すごく嬉しいよ…。僕は君をうんと甘やかしたいんだから…」
…礼也みたいに…という言葉を飲み込む。
大紋のその言葉に安心したかのように、暁は男の胸に顔を埋める。
「…春馬さんの、匂いが大好きなんです…。軽井沢の森の中にいるみたいな…落ち着く香りが…」
「…そう…」
嬉しくて顔がにやける。
「…貴方に会えない日が続くと、春馬さんのトワレを付けて眠るんです。…そうすると、春馬さんに抱かれているような気がして、落ち着いて眠れるんです…」
その言葉を聞いた途端、大紋は渾身の力で暁を抱き締める。
「…暁…!本当に、今夜はどうしたの…!」
「痛っ…」
「そんな可愛いことばかり言っちゃって…!」
「…え?」
「…悪いけど…もう止められないからね…今夜は一晩中、寝かさないよ…」
「…ああっ…ん…!」
暁の身体が褥に押し倒される。
ほっそりとした腕を掲げさせて、両手を纏めると手首を押さえつける。
透き通るように白い肌に浮かんだ二つの儚げな花…。
暁の乳暈が男に突き出された形になる。
大紋はそれをじっと見つめ、微笑んだ。
「…少し…大きくなったね…それに珊瑚のように色づいている…」
手を伸ばし乳暈を摘み、揉みしだく。
「…ああっ…や…あ…んっ…」
暁が身悶える。
「暁はここが本当に弱いね…まるで女の子みたいだ…」
「…や…っ…春馬さん…が…弄るから…」
涙ぐんだ眼差しで大紋を見上げる。
「…そう…暁の胸があまりに可愛くて…いつも弄るからだよね…ほら…」
女の乳房を捏ねるように平たい清楚な胸を掬い上げ、揉みしだくように愛撫する。
「…ああ…っ…ん!…や…だ…」
暁は胸が感じやすいのを酷く恥じる。
感度が良い時には、乳暈を弄るだけで達くことがあった。
初々しい花茎から白い花蜜を撒き散らした暁に…
…胸だけで達くなんて女の子みたいだ…いやらしいね。
そう意地悪く…しかし甘く囁いた。
暁は大紋に縋り付き泣きじゃくった…。


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