この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁の星と月
第4章 夜啼鳥の夢
「…今日も…胸だけで達く?」
嫋やかな海棠の花弁のような乳暈を弄りながら、揶揄うように尋ねる。
暁は身体を捻りながら首を振る。
色づく乳暈を隠したいのだが、大紋に両手を拘束されているので出来ない。
「…いや…いやです…」
子供のように首を振る暁に、なおも大紋は執拗に尋ねる。
「…じゃあ、どこで達きたいの…?」
「…いや…はずかし…」
大紋と愛し合うようになって3年も経つと言うのに、暁は未だに性的に露骨な会話を恥ずかしがる。
その羞恥ぶりがまるで生娘のようで、男の庇護欲と加虐性を唆るのだ。
だからわざと荒々しく暁の繊細な顎を持ち上げ、脅すように笑う。
「…言わないと、何もしてあげられないよ…」
「…いや…いじわる…」
長い睫毛には水晶のような涙が絡まり、白い頬は上気して薄桃色に染まっている。
その表情は暁の性欲が昂まっている証であった。
「…どこになにが欲しいの…暁…」
薄い耳朶を噛まれ、熱い息吹を吹き込まれる。
暁は喘ぐように呟く。
「…中に…欲しい…」
「中に、何を…?」
耐え難い羞恥から激しく首を降りながら俯く暁を、キスで宥めながら促す。
「…言って、暁…」
涙ぐみながら、暁は大紋の耳元に唇を寄せ、小さな声で囁いた。
「…春馬さんの…硬くて…おおきいの…ほしい…」
大紋はご褒美の甘いキスの雨を暁の美しい貌中に降らせる。
「良く言えたね…。いいよ、たくさんあげる…暁が泣き出すくらい…ここを僕で一杯にしてあげる…そして、暁の中に僕の精を注いであげる…君が孕むくらいにたくさん…ね…」
大紋の美声でいやらしい淫語を囁かれ、暁の背筋には甘い戦慄が走る。
「…ああ…」
暁は褥に押し倒され、すらりとした長い脚を無造作に開かれる。
しなやかな動作で大紋が、香油が入った小瓶を取り出す。
掌でその香油を丁寧に温めると、暁の肉付きの薄い双丘の窄まりへと、長い指を伸ばす。
「ちゃんと馴らさないとね…」
暁の慎ましやかに閉じている花環を捉えると、香油の滑らかさを借り、ゆっくりとその指を挿入する。

自分は男の性なのに、これからこの逞しく美しい男に全てを捧げ、思う様に抱かれるのだという背徳感と罪の意識に暁は唇を噛みしめる。
その瞬間の複雑な気持ちだけは、何度性交を経験しても慣れない。
「…んっ…!…は…あ…ああ…っ…ん…!」
…知らず知らずの内に、甘く掠れた悲鳴が上がる。


/479ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ