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暁の星と月
第4章 夜啼鳥の夢
演奏が始まり、ホール内は薄明かりに切り替わる。
暁の右隣は雪子、雪子の隣が絢子、そしてその隣が大紋という配席であった。
厳かに指揮者がタクトを振り始め、音楽が奏で始められる。
暁はそっと、大紋の方を見る。
彼は長い脚を優雅に組み、瞼を閉じてこめかみに指を当てて、音楽に聴き入っていた。
彫りが深く、美しい横顔が薄明かりに浮き彫りになる。
この男はこんなにも美しい容姿をしていたのかと、今更ながらに驚かされる。
隣を見ると、絢子が熱い眼差しで大紋を見つめているのが見えた。
大人しげな清楚な瞳が情熱を持ち、輝いている。
それは、一途に恋する者の眼であった。
暁は切なく痛む胸を抑え、そっと視線を外した。
暁の右隣は雪子、雪子の隣が絢子、そしてその隣が大紋という配席であった。
厳かに指揮者がタクトを振り始め、音楽が奏で始められる。
暁はそっと、大紋の方を見る。
彼は長い脚を優雅に組み、瞼を閉じてこめかみに指を当てて、音楽に聴き入っていた。
彫りが深く、美しい横顔が薄明かりに浮き彫りになる。
この男はこんなにも美しい容姿をしていたのかと、今更ながらに驚かされる。
隣を見ると、絢子が熱い眼差しで大紋を見つめているのが見えた。
大人しげな清楚な瞳が情熱を持ち、輝いている。
それは、一途に恋する者の眼であった。
暁は切なく痛む胸を抑え、そっと視線を外した。